CryptoBridgeの全員KYC(本人確認)導入について
CryptoBridgeでKYC(本人確認)が導入されました。
CryptoBridge(以後、CB)ではすでに2月に米国在住に対して導入されていますが、今回は全員が対象です。
なにより、突然の発表かつ、猶予期間なしでのKYC導入のため、多くのユーザーから大ブーイングが起きています。
一体なにが起きたのか?
現在の状況を簡単にまとめてみました。
(日々状況が変化していますし、情報が正しい保証はできません。)
全員KYCの導入
まず、10月1日に以下の記事がCBで公開されました。
記事の概要を簡単に和訳すると、
- 第5回EU反マネーロンダリング指令(AMLD5)に直面し、CBを将来的に前進させるために、10月以降全ユーザーにKYCを実施する
- ユーザーはKYCなしでは、資産の入出金(取引も)ができなくなる
- AMLD5を導入することによりCBは法的地位を確立して、セキュリティトークンの取扱いも容易になる
- KYCは提携企業のFractalで行い、個人情報は裁判所命令がない限り共有されない
- 今後数週間でより効率的で迅速なKYC方法を公表する予定
CBが完全な分散化がされていない以上、法は順守しなければ、法的措置によりいきなりCBが終了する壊滅的リスクを負うことになります。
CBの法務アドバイザーがKYCを導入しなければまずいと判断したのであれば、それは間違っているわけではありません。
ただし、CBの分散的思想に魅力を感じていたコミュニティが反発するのもムリはありません。
ポイントはやはり、
猶予期間なし
ということでしょう。
ここはなんとかならなかったんですかね?笑
理由はどうあれ、猶予期間はあるべきだと思いますね。
今の時代、個人情報はとても繊細で、KYCをしたくない人気持ちも当然です。
また、個人情報を取り扱うFractalという提携企業の実績や信頼性が低いのでは?
という意見もあります。
これに関しては答えはわかりません。
記事の最後に、
「今後数週間でより効率的で迅速なKYC方法を公表する予定」
とあったので、私はとりあえず様子見で待つことにしました。
別に急いで取引や入出金を行うわけではないので。
今後のCBは?
まず、勘違いしないでほしいのは、今回はKYC導入を発表しただけです。
その他は特になにも変わったわけではありません。
BCOのステーキング報酬も今まで通りで、9月後半分(9/16-30)も10月4日の夜に振り込まれてました。
(少なかったけどね...)
また、KYC実施自体も法規制に対する先行対応で、将来的には前向きにとらえる見方もできなくはないです。
ただし、今回の全員KYC実施により、さらにユーザーが離れて出来高が減って、いよいよ運営が経営破綻する可能性もあります。
間接的には今後のCBの運営に影響を与えるかもしれませんが、直接的には関係ありません。
KYCなしで資産を取り出す方法
KYCなしでCBに入っている資産を取り出す方法はないのか?
あることはあります。
Discordでも紹介されていた記事を参考に貼ります。
この記事は、2月に米国在住限定でKYCが実施されたときの記事で、KYCなしで資産を移動させる方法等が紹介されています。
そもそものCryptoBridgeの仕組みなども説明されているので、興味がある方はぜひ読んでみてください。
- KYCなしでVPNを使ってCBを使う方法
- KYCなしでゲートウェイを使う方法
が紹介されています。
ただし、VPNの話は米国限定のときの回避策なので、全員対象となった今は関係ありません。
もう一つのKYCなしでゲートウェイを使う方法は可能です。
KYCを要求しない別のゲートウェイプロパイダーを使う方法です。
ただし、記事ではOpenLedgerのOPEN.BTCをCryptoBridgeのBRIDGE.BTCと交換する方法が紹介されていますが、この交換は流動性が低いため注意が必要です。
なお、この方法はあまり詳しくない方には難しいと思いますし、詳細は記事を参考に自己責任でお願いします。
KYCの方法
私はKYCをしてみました。
画像付きでKYCの方法含む詳細をまとめましたので、参考にして下さい。
やってみるとすごい簡単でした!
細かいこと考えない人はさっさとKYCするのも手ですね。
以上!